で英語

 

 

『赤毛のアン』

 

 

 

さて、次は赤毛のアンです。女性に圧倒的な人気のアン。想像力豊かなみなしごアンが、幸運な手違いからプリンス・エドワード島の緑の破風のある家で、カスバート家のマシューとマリラの老兄妹と暮らすことになります。そして次々と引き起こされていく騒ぎ...

 

 

 

―――駅のプラットホームで初めてマシューと会ったアンが土地の感想を述べる。

 

This is beautiful country you have here, Mr. Cuthbert.

(ここは美しいところですね、カスバートさん)

 

 

 

―――双子の子持ちのブルーエットさんを、ねじ切りみたいな人だと言ったアンに対して、マリラが笑いを押し隠しながら次のようにたしなめる。

 

Hold your tongue, and don’t criticize your elders!

(口を慎みなさい。年上の人のことをあれこれ言ってはいけません。)

 

 

 

―――アンのことを、「やせっぽちで容姿もぱっとしないし、髪がニンジンのように赤いのね」と言ったレイチェルについてマリラが次のように言う。

 

Rachel is too outspoken.

(レイチェルは思ったことをあからさまに言い過ぎる)

 

 

 

―――レイチェルに謝るくらいなら死んだほうが増しだわ、と言った後、引き続いてアンが言った言葉

 

It would be so humiliating.

(あまりにも惨めだもの)

 

 

 

―――ジョシー・パイと一緒に歩いているギルバートなんかに愛想よくする必要なんてないわ、と言ったアンに対してダイアナが

 

You’re just jealous.

(あなた嫉妬してるのよ。)

 

と応じると、アンが次のように答える。

 

I am not. Take that back, Diana Barry!

(嫉妬なんかしてないわ。今言ったこと取り消しなさいよ、ダイアナ!)

 

 

 

―――ダイアナにキイチゴ水と間違えてワインを飲ませてしまったアンにマリラが言う。

 

You certainly have a genius for trouble....Can’t you tell the difference?

(あんたはほんとに騒ぎを起こす天才だね。...違いが分からないのかい。)

 

 

 

―――フィリップス先生に替わって就任した新任教師ステーシー先生の挨拶の言葉。

 

...However, I do believe that the best teacher serves as a guide. And I promise you that if you are willing to put yourself under my guidance, I shall do my utmost to help you form strong ideals. Ideals which will be the foundation of your future lives.

(でも、わたしは本当にいい教師とは案内役だと信じています。ですから、皆さんにお約束します。もし、わたしにその案内役を任せてくださるなら、きっと皆さんが、これからの人生の礎となるしっかりとした目的が持てるように、できるだけのことをしてさしあげます。)

 

I want to look back on this class as being the brightest, the most imaginative, the most committed students on Prince Edward Island.

(わたしは思い出したいのです、プリンス・エドワード島でもっとも利発でもっとも想像力に富みもっとも真剣な生徒たちのいたクラスとして。)

 

 

 

―――幾何学の授業中に「ベン・ハー」を読んでいたアンに放課後残るように言ったステーシー先生が、ダイアナとの関係について辛い思いをしているらしいアンに次のように力づける。

 

 

Sometimes people don’t want to hear the truth,Anne.You see, it frightens them, so they put up walls to protect themselves from it. What we must bear in mind is that all these trials and tribulations that pop up in our lives, well, they serve a very useful purpose. They build character. As long as we can hold onto these lessons, we’ve learned from our mistakes. Remember, you can always start everything afresh tomorrow.

(アン、人には真実を聞きたくないときもあるのよ。だって、真実を知ることは怖いから、人は自分を守るために壁を作るのよ。わたしたちが忘れてならないのは、時どき人生に起きるこういった試練や苦難が、わたしたちの人間性を作る上でとても役に立っているということ。自分の犯した誤りから学びとったことを忘れないならね。そして明日またすべてを新たに始めることができることも忘れないでね)

 

No matter what anyone accuses you of, in the end, the truth will set you free.

(人があなたをなんといって非難しようとも、最後には真実があなたを自由にしてくれるわ)

 

 

 

―――ダイアナといっしょにクリスマスのダンスパーティーに行きたがっているアンに向かって、それまで頑強に反対していたマリラがマシューに説得されて、ついにそれを認めたときに、どうなっても自分は知りませんよとばかりに次のように言う。 

 

I wash my hands of it.

(わたしには関係ありませんからね。)

 

 

 

―――テニスンの作品を芝居化しようとして小船に横たわっているアンに、ルービーが芝居は罪なのよ、などと話しかけるのにいらだってアンが言う言葉。 

 

You’re spoiling the effect.

(せっかくの効果がだいなしだわ。)

 

 

 

―――浸水した小船から脱出して橋の杭にしがみついていたアンを助けてくれたギルバートに向かって、アンが次のように言う。 

 

The fact that you rescued me unnecessarily hardly wipes out past wrongs.

(その必要もないのにわたしを助けたからといって、過去の過ちが帳消しになるなんて思わないでね。)

 

 

 

―――クイーン学院に入学し、期末試験を直前に控えたアンからの手紙の中の一文。 

 

I’ve become so preoccupied with my work I’ve almost lost track of time.

(勉強に追われていて時のたつのも忘れてしまいそうでした)

 

 

 

―――大好きだったマシューが亡くなった後、いつまでも悲しみの癒えないアンを優しく胸に抱きながらマリラが語った言葉 

 

I know I’ve been strict with you... 

(お前にはずっと厳しくしてきたけれど...)

 

 

 

―――カーモディーの学校で教えながら、通信教育で勉強を続けると言ったアンに、レイチェルが聖書から引用したことわざ。 

 

Pride goes before the fall. ( = Pride comes before a fall. )

(奢れる者は久しからず。)

 

 

 

 

この他、a kindred spirit (波長が合う人、心の通い合う人), my bosom friend (親友)などの印象的な言葉がたくさん出てくる。

さまざまなエピソードに富んだこの映画は何度観ても飽きることがない。

 

 

 

 

 

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